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増える空き巣や強盗の被害と、誰でもすぐできる防犯対策
昨今、ニュースなどでも大きく取り上げられているのが、巧妙な手口と凶悪化した空き巣、さらには強盗といった侵入犯罪です。宝石店やコンビニといった店舗だけではなく、閑静な住宅街にある一般住宅も狙われています。また被害は金品だけではなく、ときには人命が奪われることも少なくありません。今回は、凶悪化の傾向にある侵入犯罪から命と財産を守る防犯対策について考えてみましょう。
空き巣や強盗といった侵入犯罪は今に始まったことではありませんが、昨今はとくに顕著に見られる傾向があり、主な特徴としては凶悪化と一般住宅も狙われていることが挙げられます。
「闇バイト」と一緒にされたり、扇情的にニュースなどでも報じられていますが、一般住宅を襲う最近の「侵入犯罪」が荒々しい手口で耳目を集めているのはご存じでしょう。これまで空き巣など金品を狙う侵入犯罪は、周囲に気付かれないよう夜間であったり留守を確認した上で行うイメージがありましたが、最近ニュースで報道される事件は、住人が在宅しているかにかかわらず、複数人で窓などを破壊したり、宅配業者や点検業者を装って住宅に押し入り、住人を襲い、傷つけ、現金や貴金属を奪い去るといった凶悪な手口の犯罪が増えています。
さらには、単に力ずくというわけではなく、事前に下調べを行っていることや、指示役と実行役、金銭管理役、実行役のリクルーターなど組織的に行われており、実行役は捕まるものの、指示役は逃げおおせ、新しい実行役を投入され事件が再発するといった巧妙な組織犯罪として成り立っているようです。
凶悪で巧妙な侵入犯罪が増えていると前述しましたが、実は、空き巣などの「住宅を対象とした侵入窃盗」は平成16年以降毎年連続して減少しています。その一方で、凶器を準備し、住人を脅したり傷つけて金品を強奪する「住宅を対象とした侵入強盗」に関しては、令和4年にはそれまでの減少傾向から増加に転じており、手口も巧妙化・凶悪化が進んでいると言われています。それこそがこれまでの防犯対策をより強化する最大の理由でもあります。
では、どのように防犯対策を立てたらよいでしょうか。住まいや暮らしに合わせた適切な方法を選ぶことが大切です。最近の侵入犯罪の事例には、共通する手口が見られることがあります。これらを参考にして、防犯対策を考えてみましょう。
大きく分けて犯人の手段は2つに分けられるとされています。1つは来訪者を装って玄関から入ってくるケースと、もう1つは強引に窓ガラスなどを割って入ってくるケースです。
そのような傾向から導き出せるのは強化するポイントで、まずひとつ目は、来訪者を装ってくる場合の対応です。
昨今の事例からは、宅配業者を装ったり、屋根の修理や点検をすると業者を名乗るケースが多数を占めます。そんな状況ですから、たとえ「宅配便です」と声をかけられても、すぐドアを開けるのは避けたほうがよいでしょう。まずはインターホンなどを通して、本当に宅配業者か確認するようにしましょう。「誰が、誰に」と聞けば、本物の宅配業者であればすぐに答えるでしょう。一方、偽物の場合は答えに迷ったり、はっきりとした返事がないことがあります。宅配ボックスがある場合はそこに入れてもらったり、置き配を選択するなど、最近では一般的となっている方法も防犯対策として役立ちます。
警察庁が公表している令和4年の「侵入窃盗の侵入口」によれば、一戸建て住宅やマンションなどの共同住宅では、「窓」と「表出入口」からの侵入が全体の7割以上を占めており、一戸建て住宅に限れば、「窓」からの侵入が53.5%にも上ります。
そんな要注意の経路である窓のガラスなどを割って強引に侵入するケースには、「面格子や窓用補助錠」が効果的な対策としておすすめです。窓に追加で取り付けることで、侵入を困難にし、防犯効果を高めます。
さらに、窓ガラスには防犯フィルムを貼ることで、割れにくくすることも可能です。無理やり窓を開けようとすると大きな音が鳴る防犯センサーも効果的です。
補助錠やセンサー類は、侵入を完全に防ぐわけではありませんが、侵入者に『この家は入りづらい』と印象付けることに意味があります。
侵入者は時間がかかる、あるいは人目につくことを嫌うため、防犯対策があることで下見や侵入の試みを諦める可能性があります。防犯に対して積極的な姿勢を示すことが、結果的に被害を防ぐ一助となるのです。
最近では、こうした防犯グッズに関する関心が高まり、具体的な商品についての問い合わせも増えています。暮らしの安全・安心を見直す動きが広がっているように感じられます。
ひと昔前までは、闇バイトも、最近の巧妙かつ凶悪な強盗事件も聞かれませんでした。しかし近年では、さまざまな新しい犯罪、新しい手口が現れています。そういった犯罪から、生命と財産を守るために防犯に気をつけることは大切ですが、専門家でない方が対策を行うのは難しいこともあります。そんな時は、ぜひカギの専門家であり、防犯のプロである私たちにご相談ください。お住まいの場所や建物、家族構成などを含めてさまざまな環境や要因を考えあわせ、プロ目線での適切なアドバイスをご提案させていただきます。